「お米」という言葉の語源については様々な説があると言われています。
「込める・籠める」という意味から
古来よりお米は日本人にとって非常に大切な穀物でした。そのため様々な儀式や祭礼に使われていたことが分かっています。つまりお米とは何か神聖なもの・神秘的な力が「こめられた」存在であり、そこから転じて「こめ」と呼ばれるようになったと考えられています。
「小さな実」という意味から
お米とはそもそも稲の実であるわけですが、その「小さな実」を指す「こみ(小実)」「こめ(小目」)」という言葉から転じて「こめ」になったと考えられています。
ちなみに「米」という漢字の語源は
「米」という時の成り立ちを調べてみると元々は稲穂を表す象形文字だったと考えられています。1本の横線の周りを6本の短い縦線が取り囲むように書かれ、横向きになった稲の穂先を表現していたのです。そこから徐々に変化して今の「米」という形になったと言われています。
米作り大変さも表現されている?
また「米」という字は分解すると「八」と「十」と「八」に分けることができます。つまりは「八十八」。このことからお米づくりのためには八十八もの手順や手間がかかると言われてきました。
農耕機械の進歩などによって昔と比べると農家の負担は大きく減ったとは言え、まだまだ大変な作業も多くいろいろな手間がかかります。様々な工夫や手間があってこそ日本人は美味しいお米を食べられているという事実は今も昔も何ら変わることはないのかもしれません。