お米についてしまう虫
ご自宅で保管しているお米に発生する虫は、大部分が「コクゾウムシ」または「ノシメマダラメイガ」などの蛾類です。
それぞれについて対策をご紹介します。
① コクゾウムシ
コクゾウムシは体長は2-3mm、のゾウムシ(甲虫)の仲間で、日本全国に分布し、米・小麦・大麦・トウモロコシ等の穀類を食べます。成虫は暗所を好み、広く動き回らないので、家庭のお米に発生するものは、秋にお米の保管前(あるいは保管中)にお米に産み付けられた卵が孵化したものです。
保管方法は
コクゾウムシの卵は、温度が20度を超えると孵化します。常温で保管していれば、時期でいえば4月中くらいですね。ですから低温(冷蔵庫の野菜室程度)で保管していれば卵を孵化させることなく食べきることができます。
発生してしまったら
コクゾウムシは成虫も幼虫も卵も、人体に全く無害ですから、発生数が少ない(目視で5匹以下)なら水洗いで落としてお米を食べることができます。その場合、発生したお米はすぐに冷蔵庫に入れて、温度を下げ、虫の活動を抑えます(そうすると繁殖しません)。そのうえで、炊飯の際に水に漬ければ、虫は浮いてくるので、取り除いてください。
発生数が多い場合は、くず米が増えて食味が落ちますし、お米以外の乾麺等に広がる可能性もあります。廃棄処分にすることをお勧めします。
(弊社の場合は、無料で交換させていただきます)
② ノシメマダラメイガ
この害虫は、日本中のいたるところ(都市部にも)に生息し、非常に広範囲の食品(穀物・ココア・インスタントラーメン・七味唐辛子まで)を食害する、食品の大敵です。大きさは5mm程度で、冬季(11月~2月)を除きいつでも発生します。繁殖力が高く、一度発生すると周りの食品も無事ではいられません。
保管方法は
お米に限らず、乾燥食材も、かならず密閉ケースに入れて保管する(ビニール袋であれば食い破られる可能性がある)。
駆除方法
メイガは夜間に活発に活動します。キッチン廻をふらふらと飛んでいる小さな蛾を発見したら、まずメイガだと考えたほうが良いです。
発見したら、「バルサン」を炊いて駆除してください。
発生してしまったら
米保管場所に発生してしまったら、基本廃棄処分をお勧めします。
(弊社の場合は、無料で交換させていただきます)