卵料理のレパートリーは少ない。永く娘そして孫が卵アレルギーだったので、食材として使う機会が少なかったのだ。個人的にもそれほど好きではなかったし、一人でも食べたいと思うほど愛着はなかった。今回そんな卵を主役にしてみたのは『のっけごはん』(瀬尾幸子「すてきな奥さん別冊」2011)に載っていた温泉卵の“トローリ”した画像がとても美味しそうだったから。無性に作ってみたくなったのだ。
この2種は、瀬尾さんのレシピをアレンジしたもの。Aはモッツアレラチーズと温泉卵の組合せをバター醤油でまとめたちょっと洋風の味わい。Bは納豆と自家製青トン醤(醤油麹に青唐辛子を刻んで漬け込んだもの)と温泉卵を合わせた、ボリューム感+パンチの効いた味。どちらもスタッフには好評だったが、ヒラキ的には温泉卵が少々茹で過ぎで“トローリ”感が足りないのが不満である。しばらく温泉卵の修行が続きそうだ。ちなみにお米は山形コシヒカリの白米。同じ釜の米を2種のレシピに使いまわしたが、Aはコシヒカリよりもう少しさらっとしたひとめぼれが合いそうである。
A:温泉卵、モッツアレラチーズ、やっこねぎ、醤油、バター、黒コショウ(今回はかけ忘れた)、白米
B:温泉卵、ひきわり納豆(粒が小さな方が口当たりが良い)、タマネギのみじん切り、青トン醤、大葉、白米
今回のお米屋さんの昼ごはんは「TKG(卵かけご飯)2種」でした。