今年はさんまの値段が高くて、なかなか手が出なかった。ようやく1尾200円を切ったので、土鍋で炊くさんまご飯に挑戦。
さんま丸ごと(内臓は抜く)を焼いて皮に焦げ目をつけてから、そのままお米と一緒に炊く、というさんま飯は、北海道・岩手・福島などの水揚げされる北海道東北地方だけでなく、岐阜県のように海のない地方でも作られてきた。それだけさんまはポピュラーで扱いやすい食材だったのだ。
残念ながらそれも今は昔の話になりつつある。温暖化による海水温の上昇でさんまの漁場が落ち着かず、中国や韓国の漁船団も繰り出してくるので、船一杯採りまくることはもうできないだろう。
さんまご飯は、昆布でとった水出しに薄口醤油を入れ、塩焼きにしたさんまを載せて炊き上げる。土鍋の炊飯は、強火で沸騰したら、火をホタル火くらいまで弱め、10分炊いて火を止め、7分ほど蒸らす。
お米は2020年産のコシヒカリ(そろそろ古米)を使ったが、さんま飯にはちょっとパサパサしてしまう。やはりふっくらと炊ける新米が良さそうだ。
今回のお米屋さんの昼ごはんは「さんまご飯」でした。